2013年7月19日金曜日

SOLiVE24の天プラタイム

ウェザーニューズ社の24時間放送SOLiVE24からお声掛けいただいて、天プラのメンバー が交代で毎週番組に出ています。毎週水曜日の夜7時から放送されている"SOLiVEムーン"のなかで、だいたい8時から9時までの1時間、キャスターの木島由利香さんとやり取りしながらいろんなお話をしています。Youtubeにもすぐにアップされるので、これまでのをまとめて以下に。各回のパート1は、だいたい真ん中くらいの時間からが天プラタイムになっています。

6月19日(亀谷さん、高梨くん パート1)


6月19日(亀谷さん、高梨くん パート2)


6月26日(平松 パート1)


6月26日(平松 パート2)


7月3日(日下部くん パート1)


7月3日(日下部くん パート2)


7月10日(内藤さんパート1)



7月10日(内藤さんパート2)



7月17日(川越さん パート1) 


7月17日(川越さん パート2)


アルマ望遠鏡とか、太陽系外惑星とか、ニュートリノとか、割とがっつりとしゃべってます。
これからもまだ続くと思うので、ぜひどうぞ。

2013年6月15日土曜日

欧州南天天文台年報 広報関係を読む

欧州南天天文台(European Southern Observatory; ESO)。ALMAのパートナーとして、特に広報担当の私としてはESOの広報部門(ESO education and Public Outreach Department: ePOD)と毎月電話会議をしたり、3月の開所式では一緒に取材をさばいたりと、一緒に仕事をさせてもらっています。頻繁なプレスリリース、頻繁な動画配信(ESOcast)、美しい画像の連発、しっかりした広報ポリシーなど学ぶところがたくさんあります。いつかePODを訪れてその仕事ぶりを近くで勉強してみたいと思っていますが、なかなか忙しくてすぐにはかなわなそうなので、まずは遠隔で学べるところから。

そんなESOの2012年 annual reportが出ていました。そのうち広報関係は写真を入れて6ページ。ウェブアクセス、展示イベント、出版物などの情報がまとまっています。2012年はESO設立50周年という節目の年だったので、広報にも力が入っていました。自分のためのメモもかねて、情報と気づいたことをまとめておきます。

Credit: ESO

まずはプレスリリース。年間に53のプレスリリース、103のアナウンスメント。平均して週3個のニュースを出していることになりますね。これらのうちで最も人気だったのは VISTA望遠鏡による銀河中心方向の9ギガピクセル画像。このリリースだけで70万人が見たそうで、これまでのESOの記録の3倍を超えた、と書かれています。確かに1ページへの来訪者数としては凄い数。次に人気だったのは、アルファ・ケンタウリBのまわりの地球質量惑星の発見。こちらは、本ブログの記事にもしましたが、このニュースも60万人に迫る人が見たという試算になっています。ちなみに3位は、ALMAによる糖分子の発見(20万人弱)。こちらは日本でもプレスリリースを出しましたが、確かにこれはインパクトがありました。

ここでアクセス人数の試算は、以下の式を使っています。(勉強になるなぁ)
総数 = Google Analytics × 1 + EurekAlert × 10 + Meltwater × 250
Google Analyticsはウェブサイトへのアクセス数をそのまま数えています。EurekAlertは雑誌Scienceなどを出すAAASのプレスリリース配信サービス。× 10ということは、ここに1つ記事が出ると10人が見る、ということでしょう。Meltwaterはオンラインニュースのクリッピングサービスですので、×250ということは Meltwater で拾われたオンラインニュース記事の各々を平均250人が見ている、としているわけですね。日本のウェブニュースだと×250より多いような気もしますが、小規模なニュースサイトを考慮しての値なのか、あるいは日本と欧州では事情が違うのか。今度聞いてみようと思います。で、先ほどのアクセストップ3のうち、VISTAの写真はGoogle Analyticsだけで65万。一方でアルファ・ケンタウリBのほうはMeltwaterが約35万。ウェブアクセスは18万くらいだけれどもたくさんニュースに載った、ということですね。なおESOウェブサイトの総アクセスは380万、昨年より15%増だそうです。

観測画像のリリースは年間約100枚、つまり週2枚とのこと。画像の重要性が強く意識されていることがわかります。"ESO has cemented its reputation as a recognised and respected source of top quality astronomical images."というコメントからもそれがうかがえます。

映像のリリースはESO50周年記念の "Europe to the Stars — ESO's first 50 years of Exploring the Southern Sky"、展示はやはり50周年記念のものが大きかったようです。展示は20か国50カ所
の巡回展示で、30-40万人以上の来場者があったとのこと。国際機関のやることのデカさを感じます。国際機関だからこういうイベントよりはオンラインの活動が主な広報になるんだろうと思っていましたが、こんな規模で展示をやっていたというのは知りませんでした。国際機関ならではと言えば毎週発行のニュースレター。翻訳者は多くがボランティアだそうですが、24か国語で毎週発行というのはちょっと信じられないくらいの規模。

ソーシャルメディアについては、最後にちょっとだけ触れられています。twitterのフォロワー数は 93%増、facebookのファン数は58%増。いずれも50周年イベントがあった第4四半期に入っての増加が顕著で、50周年イベントがひろく浸透したことが見て取れます。@ALMA_Japanの今年5月31日時点でのフォロワー数は10662、1年前が5076なので110%増ですから、まあESOと似たような増加率です(下図参照)。ちなみに国立天文台天文情報センターの@prcnaojも増加率は96%とほぼ同じ。


ここまでの統計を見て日本と違うなと思うのは、日本では真っ先に分析の材料になりそうなテレビと新聞紙の統計がないこと。新聞のほうは、全国紙があって宅配までされてくるという日本の新聞制度が独特だという話は聞いたことがありますが、あちらではあまり重要視されていないのでしょうか。国も言語も色々なので、制度もいろいろなのかもしれません。

ここまで読んで感じたのは、ESO加盟国やその他の国に対して積極的にアプローチし、世界的な規模で「ESOブランド」の確立が強く意識されていることでしょうか。
"Co-creation became the buzzword for how to better engage with the public by letting them create — a trend that ESO is pioneering. " という文言にもある通り、一方的に情報を出すだけでなく、ともに作り出すということ、大衆(public)とのかかわりを強く持つこと、そしてそのなかでESOブランドを確立していくこと、が広報活動の明確なミッションとなっています。

私も日々ALMAの広報の仕事をしていますが、目先の大量の仕事に押されて大きなビジョンにまで立ち戻れないこともしばしば。しっかり立ち止まって考える時間を作るようにしなければ。

2013年3月17日日曜日

一家に1枚 宇宙図2013 制作記念イベント

2007年に発表された『一家に1枚宇宙図』。私も製作委員の一人として加わり、(博士課程2年の終わりという時期にもかかわらず)2000通以上のメールのやり取りを経て完成しました。きわめて意欲的に、新しい宇宙の見方や人間や地球のルーツなどをこれでもかというくらいに盛り込みました。

その宇宙図が、大きく改訂されて今月公開されます。今回の改訂ではヒッグス粒子の記述が加わり、宇宙の始まりと素粒子の解説部分が大きく変わりました。また、この6年間の研究の進展にしたがって、系外惑星の数(200個以上から800個以上へ)や最も遠い銀河までの距離が更新され、画像もアルマ望遠鏡の観測画像など最新のものが使用されています。さらに、星の一生の記述がより詳しいものとなっており、6年前と比較してかなり(さらに!)密度が高い宇宙図が仕上がったと思います。

新しい宇宙図の公開を記念して、下記の通りイベントを行います。第I部は、私を含め宇宙図製作に関わった天文学者、美術家による新しい宇宙図の解説。第II部では、宇宙図作成メンバーと多分野の専門家を迎え、科学以外の分野から宇宙をどう見るか、宇宙図を出発点として討論します。パッと見では難解な宇宙図ですが、今回のイベントはより深く宇宙図を理解し楽しめる機会になると思います。是非お越しください。


日時:3月23日(土)
第I部 16:00-17:30
第II部 18:00-20:00
会場:ブレヒトの芝居小屋(東京都練馬区)
詳細・申し込み:天プラの特設サイト

2013年1月21日月曜日

講座情報:朝日カルチャーセンター横浜


更新間隔がまたあいてしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

とりあえず、講演の情報をお知らせします。朝日カルチャーセンター横浜教室で 1-3月に行われる講座「冬の星空から始める天文学」の監修を私が行いました。冬の星空に見られるおもしろい天体たちと、それらにまつわる天文学の話題についてご紹介してゆきます。私自身も3回お話をさせていただく予定です。第1回は終了してしまいましたが、まだお申し込みを受け付けていますので、ご興味のある方は是非お越しください。詳細情報と申し込みは、上記のリンクからどうぞ。

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朝日カルチャーセンター 横浜教室 「冬の星空から始める天文学」

平松担当回 
 2/16 ペガスス座51番星と太陽系外惑星
 3/2 ベテルギウスと年老いた星
 3/30 オリオン大星雲と星形成

それぞれ 13:00-15:00

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