2012年5月1日火曜日

日食講演会@パナソニックセンター

5月21日に迫った金環日食を前にして、ゴールデンウィーク中に東京有明のパナソニックセンター東京のキッズウィーク2012「太陽が金の環になる日のヒミツ!」が開催されています。1日3回、7日間計21回の講演のうち3回分(4/28に1回、4/29に2回)を担当しました。

金環日食の話がもちろんメインなのですが、単に日食の話をするだけだと面白くないし他のところでも聞けるので、僕の話の中では太陽系の大きさと地球の小ささ、惑星の誕生の話を絡めて、いかに多くの偶然の上で今回のような日食が起きるのか、ということを紹介しました。タイトルは「太陽系の誕生と奇跡の金環日食」。もちろん、アルマ望遠鏡の話も織り込みました。

今回のトークのキモは、 太陽系を200億分の一に縮小し、太陽系のスケール感を実感してもらうことでした。これの元ネタは、僕が大学生の頃からお手伝いをしていた科学技術館 科学ライブショー「ユニバース」の中の一コーナー、『実感太陽系』です。200億分の一に縮小すると太陽は直径約7cmに、地球は直径約0.65mmになります。その間の距離は7.5m。この縮尺で小さくした冥王星までを、パナソニックセンター周辺に重ねたのが下の図。ユニバースでもそうですが、こういう地図に載せると太陽系が如何にスカスカかというのが実感できるはずです。


来場者はほとんどが小学校低学年・中学年のお子さんたちとその親御さんたち、という構成。実感太陽系ではクイズも交えて話を進めたことで、飽きずに45分間の講演を聞いてもらえたかな、と思います。せっかく日食を観察するなら、「あー欠けてる、環になってる」だけではなくて、地球と太陽の間にちょうどいい大きさの月が入っているという「奥行き」を感じてもらいたいし、さらにはそういう配置の妙や太陽系の成り立ちなんかにも興味を持つきっかけになったらいいなと思っています。実際、講演後には太陽系の成り立ちや太陽系外惑星についての質問もいくつも出てきたので、目論見は外れてなかったかなと。

Ustreamの録画(4/29の3回目)もありますので、もしご興味のある方はぜひ。

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